馬の名前で英単語!

馬が好きで、名前を調べていると意外と面白いことが多かったのでまとめてみました。ちょっとした読み物として楽しんでもらえたら嬉しいです。

【馬名に込められたひとこと英語】#03:Glad Rags ― 晴れ着でおめかし!

“glad rags” はカジュアルな英語表現で、「特別なときに着るお気に入りの服」= 晴れ着、おしゃれ着という意味のスラングです。

ちょっとレトロでポップな響きがあるこの言葉は、「今日は気合いを入れて着飾ろう!」という気分を表現するときに使われます。


🐎 Glad Rags という馬
生年:1963年(アイルランド生)
父:High Hat
主な勝利:1966年 英1000ギニー(G1)優勝🏆
通算成績:9戦3勝

名門Vincent O’Brien調教師に育てられたこの牝馬は、クラシックのひとつを制した後、繁殖牝馬としても活躍。
息子には Gorytus(ゴリタス) という重賞勝ち馬がいます。
名前の通り、きらびやかで印象的な存在でした。


📘 ちょっとした英語メモ
“glad rags” は特にイギリス英語で使われていた表現で、

I put on my glad rags for the party.
(パーティーのためにおしゃれしてきたよ)

というように使います。
明るくて前向きな雰囲気が漂う、ちょっとかわいらしいスラングです。


💬
「Glad Rags」という名前は、
華やかさと遊び心、そして特別な瞬間を彩る力を感じさせてくれます。


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次回も、英語表現をまとった魅力的な馬たちをご紹介します🐎📘
「これってどういう意味?」と思った名前があれば、ぜひ教えてくださいね!

 

【単語で読む馬名】#14:noble ― 気品と誇りをその名に

🔤今日の単語:noble [C1]

  • 意味:高貴な、気高い、尊い

  • 語源ラテン語 nobilis(知られた、名高い)に由来。
     英語では「高貴な身分」や「気品のある態度」「誠実さ」など、外見と内面の品格をあらわす単語。


🐎 この単語を使った馬たち

  • Noble Missionノーブルミッション
     2014年サンクルー大賞(G1)、英チャンピオンステークス(G1)などを制した実力派。
     あのFrankelの全弟としても知られ、兄に劣らぬ闘志と粘り強さを見せた。
     「気高い使命」という名にふさわしく、自らの役割を全うするような走りが印象的だった。

  • Noblesse(ノブレス)
     1963年英オークス(G1)優勝馬
     牝馬としてエレガントでしなやかな走りを見せ、「貴婦人」のような存在感を放った。
     その血統は繁殖牝馬としても名を残し、名門の系譜に連なる1頭として今も語り継がれている。


単語にまつわる豆知識

  • “noble” は形容詞で「高貴な」だけでなく、名詞として「貴族」を意味することもある

  • 馬名に使うと「気品」「品格」「誇り」「精神の高さ」などが連想される

  • 特にヨーロッパでは“noble”を冠する馬名が多く、格式の高さを感じさせる響き


📘 記憶に残すヒント

  • “noble” は音も意味も静かで深みのある単語

  • 馬名に入ると、「ただ強いだけじゃない」「気品をもって勝つ」印象を強調できる

  • Noble Mission」のように他の単語と組み合わせて使われることが多い


✍️ミニまとめ

単語:「noble」= 高貴な、品格のある、気高い
馬名例:Noble Mission、Noblesse
次回予告:wind ― 目に見えない速さ、その名に乗せて


💬
「noble」という言葉は、力よりも“誇り”を感じさせる。
その走りには、誰にも真似できない品格が宿っている✨

【単語で読む馬名】#13:spirit ― 姿よりも、心が走る

🔤 今日の単語:spirit [B1]

  • 意味:魂、精神、気力、霊

  • 語源ラテン語 spiritus(息、呼吸)に由来し、「命・見えない本質」の意味を持つ。
     現代では「元気・情熱」から「幽霊・精霊」まで、幅広く使われる奥深い単語。


🐎 この単語を使った馬たち


単語にまつわる豆知識

  • “spirit” は、目に見えないけれど強く感じられるものの象徴

  • 馬名では「気迫」「信念」「不屈」「生命力」など、内面的な強さを表す言葉として使われる

  • “team spirit”“fighting spirit” など熟語にも多用され、言葉の響きに力がある


🪄 記憶に残すヒント

  • “spirit” という音の響きはやわらかく、でも芯がある

  • 馬の名前に入れると、ただ速いだけじゃなく「心を込めて走る」印象が強まる

  • 精神性を感じさせる単語は、応援したくなる名前につながりやすい


✍️ミニまとめ

単語:「spirit」= 精神、魂、気力、霊
馬名例:Invincible Spirit、Fleeting Spirit
次回予告:noble ― その名に宿る、気高き誇りと使命感


💬
「spirit」は、目に見えないけれど確かにそこにある。
馬の走りに心を重ねたとき、それはただの競走じゃなくなる。

 

【単語で読む馬名】#12:rock ― 揺るがぬもの、時に激しく、時に静かに

🔤 今日の単語:Rock [A2]

  • 意味:岩、岩石/揺れる・揺さぶる(動詞)

  • 語源:古英語 rocc、中世フランス語 roche(岩)に由来。
     「堅固なもの」「自然の力」「安定」「揺らぎ」など対照的な意味合いを併せ持つ単語。


🐎 この単語を使った馬たち


📘 単語にまつわる豆知識

  • “rock” は「硬さ・揺るがなさ(名詞)」と「揺らす・感動させる(動詞)」両方の意味がある

  • 馬名では「堅さ・重厚さ」や「爆発的なパワー」「大地の力」の象徴として好まれる

  • “rock” を含む名前は特に牡馬に多く、強さや信頼感を印象づける


💡 記憶に残すヒント

  • 音も意味も短く強いため、名前に入れると印象がグッと引き締まる

  • “rock” は単体でも、“hard as a rock(岩のように硬い)”、“rock solid([人間関係などが]堅実な、強固な、信頼できる)”など、熟語的な使い方が多く応用しやすい

  • 馬名では“rock”が入っているだけで、「強そう」な感じが自然に出る


✍️ミニまとめ

単語:「rock」= 岩・揺るがぬもの/揺らす力
馬名例:Pop Rock、Rock of Gibraltar
次回予告:spirit ― 姿よりも、心が走る


💬
「rock」という名前は、ただの“硬さ”だけじゃない。
地に足をつけて走る馬の、確かな存在感がそこにはある🐎

 

【馬名に込められたひとこと英語】#02:In the Wings ― 出番を待ちながら、静かに構える

in the wings という英語表現は、

「舞台の袖で出番を待つ」= 裏で控えている、すぐに登場する準備ができている
という意味のイディオムです。

演劇用語から来ていて、誰かが舞台に出る直前に静かにスタンバイしている──
そんな「気配」と「期待感」を持つ、美しいフレーズです。


🐎 In the Wings という馬

その名にふさわしく、静かに、しかし着実に名を刻んだ一頭でした。


💡 ちょっとした英語メモ

  • in the wings” は日常会話では、

    • 「すぐ後ろに控えてる」

    • 「次に出てくる存在」
      として使われます。

たとえば:

A new prime minister is waiting in the wings.
(新しい首相が控えている)

つまりこの名前には、「準備はできている」という静かな決意が込められているのかもしれません。


💬
誰かが舞台に出る前の、あの静けさ。
In the Wings」という名の馬は、まさにその一瞬を走り抜けたのかもしれない。


次回も、ちょっと素敵な「ひとこと英語」の馬名をご紹介します!
気になるフレーズがあったら、ぜひ教えてね🐎📘✨

 

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